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アルコールと循環器疾患

適量の飲酒は循環器疾患に保護的に働くといわれています。その目安は男性では2ドリンク、すなわちビール中ビン1本または日本酒1合くらいまでで、女性ではこれより少ない量が推奨されます。過度の飲酒は逆に循環器疾患のリスク因子になります。「節度ある適度な飲酒」を守ることが肝要です。

喫煙と循環器疾患

喫煙が原因と言い切れる循環器疾患については、前臨床段階(症状や発病する前の段階の病変がある段階)の動脈硬化・冠状動脈疾患・脳卒中・腹部大動脈瘤が挙げられています。喫煙によって血管の壁が損傷を受けて細胞の機能不全につながり、血液の成分も血栓形成に傾き、酸素運搬能が低下する(一酸化炭素が酸素と競合します)など複数の要素が循環器疾患との関連の背景に存在します。血管がぼろぼろになる・血液がどろどろになるという現象は、喫煙によっても大きく影響されます。

循環器疾患とこころ

心疾患や脳血管疾患に代表される循環器疾患の中にはうつ病を発症している人も少なくありません。うつ病になると循環器疾患の再発や予後によくない影響があると報告され、注目されています。うつ病を早期に発見し、適切な治療を受けることが重要です。

用語辞典

脳卒中

脳の動脈硬化が進み、脳の血管が詰まったり破れたりする病気の総称。

心原性脳梗塞

心臓で作られた血栓が脳へ塞栓として運ばれ、脳梗塞を引き起こすこと。
突然発症して麻痺や意識障害が起き、死に至る場合もある危険な脳梗塞。

冠状動脈性心疾患 / CHD

心臓に血液を供給する冠動脈で血液の流れが悪くなり、心臓に障害が起こる病気の総称。

動脈硬化

動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態。
内腔にプラークがついたり血栓が生じたりして血管が詰まりやすくなる。

高血圧

収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHg以上になる病気。
日本人のうち約4000万人が該当。