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Hb / 血色素量(Hb / けっしきそりょう)

Hb(ヘモグロビン)は、赤血球内に存在する鉄を含むたんぱく質のこと。血色素量は、血液中に含まれるヘモグロビンの量。

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ヘモグロビン(Hemoglobin)とは、赤血球に含まれる赤い色素たんぱく質のことです。鉄(ヘム)とたんぱく質(グロビン)が結びついたもので、血液が赤い色をしているのはヘムが赤色素を持っているためです。

血色素量は体内の血液中に含まれるヘモグロビンの量を表します。ヘモグロビンは肺で酸素と結びつき、身体全体に酸素を運ぶ働きをしています。

ヘモグロビンの値が高い場合は多血症や脱水を、低い場合は鉄欠乏性貧血などを疑います。貧血時には、動悸、息切れ、顔色不良、疲労感などを呈しますが、無症状の場合もあるため注意が必要です。特定健診では「詳細な健診」の項目に含まれ、医師が必要とした場合に測定されます。

(最終更新日:2024年7月18日)

有屋田 健一

有屋田 健一 ありやだ けんいち

筑波大学大学院人間総合科学学術院 社会健康医学

2014年広島大学医学部医学科卒業。日本脳神経外科学会専門医。日本脳卒中学会専門医。

参考文献

  1. 厚生労働省.標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版).
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194155_00004.html
  2. 日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会.臨床検査のガイドライン JSLM 2021.一般社団法人日本臨床検査医学会,2021.