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HDLコレステロール(HDLこれすてろーる)

余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑える、善玉コレステロール。

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増えすぎたコレステロールを回収し、さらに血管壁にたまったコレステロールを取り除いて、肝臓へもどす働きをします。増えすぎたLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が動脈硬化を促進するのとは反対に、抑制する働きがあるので善玉コレステロールといわれます。

HDLとは「High Density Lipoprotein」の頭文字で高比重リポタンパクの意味です。
コレステロールは、血液に馴染みやすいようにアポタンパクと結合してリポタンパクという粒子になります。粒子に含まれる脂肪たんぱく質の量によって比重が異なる5種類のリポタンパク質があり、それぞれ役割が異なります。

LDLコレステロールを減らしHDLコレステロールを増やすには、日々の食事を見直すことが重要です。
豆腐・納豆などに含まれる大豆たんぱくは、コレステロールの吸収を抑える働きがあります。
オレイン酸が豊富なオリーブ油、あじ・さんまなど青背の魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸は、HDLコレステロールを下げずにLDLコレステロールを減らす働きがあります。
生活習慣においては、運動不足や喫煙がHDLコレステロールを下げる原因であると考えられています。