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酵素 : 39件の結果

1B型アルコール脱水素酵素

エタノールを分解する酵素の一つ。遺伝的に酵素の働きが弱いひとは、飲酒で顔が赤くなりにくく、大量飲酒の翌日に酒臭い体質となり、アルコール依存症になりやすいことが知られている。

2型アルデヒド脱水素酵素

アセトアルデヒドを分解する主要な酵素。日本人には酵素の働きが弱いひとが多く、少量の飲酒でフラッシング反応を起こし飲酒量が抑制される。

アンジオテンシノーゲン

内臓脂肪が増えると脂肪細胞自体からの分泌が高まり、血液中のアンジオテンシンを増加させて血圧を上昇させる物質。

ヘモグロビンA1c / HbA1c

ヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合した糖化蛋白質である糖化ヘモグロビンの1つ。
糖尿病の過去1~2カ月のコントロール状態の評価を行う上での重要な指標。

γ-GTP

たんぱく質を分解する酵素の一種。
飲酒量が多いときや胆道系疾患などで値が上昇し、肝機能の指標とされる。

呼吸鎖

生物が酸素を用いる好気呼吸を行うときに起こす細胞呼吸の3つの代謝のうちの最終段階。電子伝達系ともいう。

抗酸化ビタミン

活性酸素の働きを抑える作用を持つビタミンのこと。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど。

オリゴ糖

糖質のうち、最小単位である単糖が2個から10個程度結びついたもので、少糖とも言う。
低消化性(低エネルギー)で、整腸作用や腸内細菌を増やす作用などが知られている。

マグネシウム

人体に必要なミネラルの一種で、リンやカルシウムとともに骨を形成するほか、体内のさまざまな代謝を助ける機能を持つ。

ビタミン

エネルギー産生栄養素に比べ微量ではあるものの、人体の機能を正常に保つため必要な有機化合物。体内ではほとんど合成することができないため、食物から摂取する必要がある。

たんぱく質

筋肉・臓器・皮膚・毛髪などの体構成成分、ホルモン・酵素・抗体などの体調節機能成分、豆・卵・肉・魚などの食品成分として存在する重要な栄養素。

食物繊維

食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない物質。
整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、第6の栄養素といわれることもある。

ドライマウス

ストレスや薬の副作用などで口の中が乾燥する状態。他の疾患の一症状として現れることもある。
進行すると口の中がう蝕や痛みなどを引き起しやすい環境となる。

エタノールパッチテスト

低活性型および非活性型の2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)をもつ人(≒赤型体質)と、活性型ALDH2をもつ人(≒白型体質)とを簡単に弁別するテスト。

ドパミン

神経伝達物質の一つで、快く感じる原因となる脳内報酬系の活性化において中心的な役割を果たしている。

フラッシング反応

ビールコップ1杯程度の少量の飲酒で起きる、顔面紅潮・吐き気・動悸・眠気・頭痛などを指す。
2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱いひとに多くみられる。

赤型体質

赤型体質は造語で、少量の飲酒で顔の赤くなる体質を指す。

炭水化物 / 糖質

たんぱく質、脂質と並ぶエネルギー産生栄養素のひとつ。炭素と水素の化合物で、消化されてエネルギー源となる。

アデノシン三リン酸 / ATP

筋肉の収縮など生命活動で利用されるエネルギーの貯蔵・利用にかかわる。
「生体のエネルギー通貨」と呼ばれる。

アルコール依存症の薬物療法

アルコール依存症の治療薬として、わが国で承認されている薬は2021年6月現在4種類あります。抗酒薬(ジスルフィラム・シアナミド)とアカンプロサートは断酒維持のための薬であり、ナルメフェンは飲酒量低減のための薬です。抗酒薬は飲酒後の不快反応を利用して心理的に飲酒を断念させます。アカンプロサートとナルメフェンは脳内に作用して飲酒への欲求を減らすことで効果を表すと考えられています。ここではこれらの薬物療法について説明したいと思います。

アルコール依存症と遺伝

アルコール依存症の原因に遺伝が関係することは確かです。特にアルコールを分解する酵素の遺伝子による違いが、依存症のなりやすさに強く影響することが知られています。さらに、最近では環境による影響の受けやすさに遺伝が関係していることがわかっています。しかし具体的な遺伝子については十分にはわかっていません。

アルコールの吸収と分解

体内に摂取されたアルコールは、胃にあるうちはゆっくりと吸収され、小腸に入ると速やかに吸収されます。飲酒後の血中アルコール濃度は、食事の有無やアルコール飲料の種類と飲み方、体格や肝臓の大きさなどによって異なります。アルコールの代謝のほとんどは肝臓で行われ、その人の持つ酵素の遺伝子型や飲酒習慣が深く関わっています。

アルコール性肝炎と非アルコール性脂肪性肝炎

アルコール性と非アルコール性、2つの肝炎の組織像は類似しており、肝臓内の酸化ストレスなど共通の発症メカニズムが研究されています。両者とも進行すると肝硬変や肝臓がんに至ります。

アルコールの消化管への影響

アルコールはほぼ全ての消化管に影響するため、適切な摂取が行なわれないと、胃食道逆流症・マロリーワイス症候群・急性胃粘膜病変(AGML)・門脈圧亢進性胃炎・下痢・吸収障害・痔核など、様々な疾患や症状の原因となります。

アルコールとがん

世界保健機関(WHO)は、飲酒は頭頸部(口腔・咽頭・喉頭)がん・食道がん(扁平上皮がん)・肝臓がん・大腸がん・女性の乳がんの原因となると認定しています。アルコール飲料中のエタノールとその代謝産物のアセトアルデヒドの両者に発がん性があり、少量の飲酒で赤くなる体質の2型アルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人では、アセトアルデヒドが食道と頭頸部のがんの原因となるとも結論づけています。

アルコールとメタボリックシンドローム

メタボリックシンドロームに関わる高血圧・脂質異常症・高血糖・内臓脂肪の蓄積・脂肪肝には、お酒の飲みすぎが関与している場合が多数見られます。厚生労働省の「健康日本21(第二次)」では、生活習慣病のリスクの高い飲酒量として、男性1日平均40g以上、女性20g以上とし、そのような飲酒者を減らすことを目標としています。また一般的に、週に2日間程度の休肝日を入れることも推奨されます。

アルコールとすい臓病

すい臓(膵臓)病には急性すい炎と慢性すい炎および慢性すい炎から起こる糖尿病があります。飲みすぎる人がすべてすい臓病になるわけではありませんが、すい臓病の原因としてアルコールの飲みすぎが多くなっています。特に慢性すい炎の状態ではお酒がやめられないアルコール依存症になっている場合が多く見られます。したがって常習飲酒者で慢性すい炎の診断を受けた場合は、断酒をするべくアルコール依存症治療の専門病院への受診をお勧めします。

アルコールと肝臓病

アルコールの飲みすぎにより、いろいろな臓器に病気が起こりますが、なかでも肝臓病は最も高頻度で、かつ重篤にもなる病気です。アルコール性肝障害は一般的に飲酒量が多いほど、飲酒期間も長いほど進行しやすいのですが、若年の肝硬変や、女性の中には比較的少ない飲酒量で短期間に肝硬変になる人がいるなど、個人差や性差が大きい病気です。はじめに起こるのはアルコール性脂肪肝で、飲みすぎれば多くの人に発生します。一部の人はアルコール性肝炎になり、まれに重症化して死亡することもあります。わが国では、明らかなアルコール性肝炎の既往なしに肝臓が線維化して硬くなる肝線維症が多く、さらに飲み続けると肝硬変へと進行します。アルコール性肝障害の早期発見と、そうならないような飲み方が大切です。

歯みがきを助けるもの(電動歯ブラシ・歯磨剤・洗口液)

プラークコントロールは歯ブラシによる歯みがきが基本ですが、電動歯ブラシや歯磨剤・洗口液を併用すると効果が上がると考えられます。またプラークの付着を防止する効果が期待できます。

フッ化物利用(概論)

フッ化物利用は、歯質のむし歯抵抗性(耐酸性の獲得・結晶性の向上・再石灰化の促進)を高めてむし歯を予防する方法です。全身応用(経口的に摂取されたフッ化物を歯の形成期にエナメル質に作用させる)と局所応用(フッ化物を直接歯面に作用させる)があります。有効性・安全性に関する証拠が確認されています。

食物と薬の相互作用(健康食品編)

本記事は現在、更新中です。

食物と薬の相互作用(サプリメント編)

本記事は現在、更新中です。

食物と薬の相互作用(理論編)

本記事は現在、更新中です。

食物繊維の必要性と健康

食物繊維は小腸で消化・吸収されずに、大腸まで達する食品成分です。便秘の予防をはじめとする整腸効果だけでなく、血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下など、多くの生理機能が明らかになっています。現在ではほとんどの日本人に不足している食品成分ですので、積極的に摂取することが勧められます。

活性酸素と酸化ストレス

大気中には、約20%の酸素が含まれており、生物はこの酸素を利用し生命活動を維持しています。酸素は、外部からの様々な刺激を受け、反応性の高い活性酸素に変化します。活性酸素は、細胞伝達物質や免疫機能として働く一方で、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。そのため生体内には、活性酸素の傷害から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっていますが、活性酸素の産生が抗酸化防御機構を上回った状態を酸化ストレスといいます。

脂質異常症(基本)

血液中の脂質の濃度が基準の範囲にない状態を脂質異常症といいます。脂質異常症には、他の基礎疾患と関係のない「原発性脂質異常症」と、他の疾患(肥満、糖尿病、腎疾患、内分泌疾患、肝疾患など)や薬物使用に基づいて起こる「続発性脂質異常症」があります。

便秘と食習慣

快便は、快食、快眠と並び健康的な生活を支える三原則の一つと言われています。しかし、不規則な食生活やバランスの偏った食事、運動不足やストレスなどの要因、ならびに近年の高齢化の進展に伴い、便秘の有訴者率が増加傾向にあります。ここではまず、2017年10月に発行された慢性便秘症診療ガイドライン2017[1]より、便秘・便秘症の定義と診断基準をご紹介した後、その予防と治療における食習慣を含めた生活習慣のあり方について解説します。

果物

果物は水分・ビタミン・ミネラル・食物繊維を含みます。野菜と異なる点はブドウ糖や果糖の糖質を多く含むことです。果物を食べすぎると、糖質の過剰摂取により中性脂肪の増大や肥満をきたすおそれがあります。果物に含まれる栄養素と果糖の栄養について解説します。

身体能力と遺伝(遺伝子多型)

持久的能力や筋力といった身体能力には、一部に遺伝的要因が関与していることが明らかとなっています。近年ではどのような遺伝子における違い(多型)が関与しているかが研究されており、今後遺伝子タイプによる種目の選択や、個人に適したトレーニング方法が提供できるようになるかもしれません。