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2型アルデヒド脱水素酵素(2がたあるでひどだっすいそこうそ)

アセトアルデヒドを分解する主要な酵素。日本人には酵素の働きが弱いひとが多く、少量の飲酒でフラッシング反応を起こし飲酒量が抑制される。

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2型アルデヒド脱水素酵素は、エタノールの代謝産物のアセトアルデヒドを分解する主要な酵素です。ALDH2と略します。

日本、中国、韓国などの東アジアのひとでは遺伝子の点突然変異により、酵素の働きが弱いひとが多くみられます。対立遺伝子が2本とも弱いホモ欠損型のひと(日本人の1割弱)は少量の飲酒で血液のアセトアルデヒド濃度が急激に増加し、激しいフラッシング反応(顔面紅潮、嘔気、頭痛、眠気)を起こすのでめったに飲酒しません。1本が弱く1本が強いヘテロ欠損型のひと(日本人の3割強)も、2本とも強いホモ活性型のひとの約1/16の酵素活性しかなく、フラッシング反応が起こるため飲まないひとや少量飲むひとに多くみられます。日本列島の中心部ほどALDH2欠損の頻度が若干高い傾向があります。

ALDH2へテロ欠損者の飲酒は社会文化的な影響を受け、1970年代はアルコール依存症患者の3%がヘテロ欠損者でしたが、現在では13%以上の患者がヘテロ欠損者です。ヘテロ欠損者では職場やサークルで飲酒を鍛えられて、耐性によりフラッシング反応が弱まり、大酒家になるひとも少なくありません。ALDH2欠損者では飲酒による食道や咽頭の発癌リスクが高まります。