プラークコントロールは歯ブラシによる歯みがきが基本ですが、電動歯ブラシや歯磨剤・洗口液を併用すると効果が上がると考えられます。またプラークの付着を防止する効果が期待できます。
電動歯ブラシは、電気で自動的に動く歯ブラシを指します。振動あるいは回転によって歯面に付着したデンタルプラークや着色を除去する道具です。最近ではいろいろな種類の電動歯ブラシが開発され、なかでも高速振動数の「音波歯ブラシ(20〜2万Hz)」や「超音波歯ブラシ(2万Hz以上)」の人気が高まっています。高速振動に期待される清掃効果として、歯面へのプラークの付着力を弱めること、当てた部分の周囲の清掃効果もあることが挙げられます。超音波ではそれに加えて歯周組織の回復を期待できると考えられています。
使い方は、まずブラシをよく湿らせて歯ブラシの毛先が歯と歯肉の境目に当たるようにし、電源を入れます。普通の電動歯ブラシや音波歯ブラシの場合は歯に当てるだけで一歯ずつずらしていきます。超音波歯ブラシの場合は手動の歯ブラシと同様に自分で細かく横に動かして使います。超音波歯ブラシにはプラークそのものを除去する効果はあまりないといわれていますので、使用後、歯面から剥がれたプラークを歯ブラシで取り除くのもいいでしょう。電動歯ブラシはあまり長い間使用すると歯面や歯肉を傷つけてしまう可能性があるので、3分以内の使用にとどめることが推奨されています。歯ブラシに比べて歯面の研磨効果は優れていますが、歯間部や隣接面の清掃効果は低いので、プラークコントロールを高めるには、歯間ブラシやデンタルフロスの併用が必要になります。
下記に手順をまとめました。
どちらも、歯と歯の間の清掃には、歯間ブラシやデンタルフロスを使います。
歯磨剤は歯ブラシと併用して清掃効果を高めるものです。歯磨剤はその含有成分で、化粧品歯磨剤、医薬部外品歯磨剤、医薬品歯磨剤にわけられます。化粧品歯磨剤は、基本成分 (研磨剤・発泡剤・湿潤剤・粘結剤・香味剤・着色剤・保存剤など) だけでつくられています。医薬部外品歯磨剤は、基本成分に加えて薬用成分が配合されています。日本市場に出回っている大部分が医薬部外品です。
医薬部外品では、歯の質を強くする・歯肉炎予防・知覚過敏を防ぐなど用途に応じた薬用成分が配合されています。具体的には、フッ化物 (歯の質を強くする)・抗炎症剤 (消炎する)・殺菌剤 (プラーク中の細菌の増殖を抑制する)・酵素 (プラークを分解・除去して付着を防ぐ) などがあり、目的に応じて選ぶとよいでしょう。研磨剤や発泡剤を含まない液体歯磨剤は、歯面をブラッシングで傷つけることから守り、薬用成分がすみずみまで浸透しやすいのが特徴です。いずれにしても歯磨剤は歯みがきを助け、効果を高めるものなので、薬用成分に頼りすぎないように気をつけなくてはいけません。
洗口液は口腔内の洗浄・消毒を目的とする液体で、口の中をゆすぐために用いられるものです。他に洗口剤・オーラルリンス・マウスリンス・マウスウォッシュと呼ばれます。薬用成分は歯磨剤と同様ですが、研磨剤、発泡剤、粘結剤を含まない液体で、うがいをすることによって口臭予防や歯質強化、ドライマウスの症状緩和、歯面への細菌の付着抑制などが期待できます。歯みがき後の仕上げのほか、外出などで歯みがきができないとき、一時的に爽快感が欲しいとき、口臭を抑えたいときなどに使用します。
(最終更新日:2021年1月12日)