厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

歯周疾患の自覚症状とセルフチェック

歯周病は、歯の周囲の汚れ(プラーク)のなかに含まれる細菌の毒素で歯ぐき(歯肉)に炎症が起き、歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていく病気です。しかし、初期段階ではなかなか自分自身で自覚できるような症状は出てきません。気になる症状があったら、歯科医療機関での検査を受ける必要があります。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

歯周病の症状

歯周病は、歯の周囲の汚れ(プラーク)のなかに含まれる細菌の毒素の影響で、歯ぐき(歯肉)に炎症が起きて、腫れたり、出血しやすくなったり、また歯を支える骨(歯槽骨)が溶けていき、歯がグラグラしたり抜けたりする病気です。歯周病が進行するにつれて、自分でも気がつくような症状がしばしば現れますが、初期の段階ではなかなか自分自身で気がつくような症状は出てきません。次のような症状があったら、歯周病の可能性があります。歯科医療機関で検査を受けてみる必要があります。

●歯周病のセルフチェックリスト

  • 朝起きたときに、口のなかがネバネバする。
  • 歯みがきのときに出血する。
  • 硬いものが噛みにくい。
  • 口臭が気になる。
  • 歯肉がときどき腫れる。
  • 歯肉が下がって、歯と歯の間にすきまができてきた。
  • 歯がグラグラする。

図. 歯周病の症状

歯周病の症状

歯周病が起こりやすい方の特徴

次のような方には、歯周病が起こりやすいことが知られています。

  • 中年期以降の方
  • 喫煙者
  • 妊娠中
  • 糖尿病にかかっている方
  • 歯みがきのしかたが悪い方

これらにあてはまる方は、歯周病のリスクが高いといわれています。いちど歯科医療機関で検査を受けることをお勧めします。

(最終更新日:2021年11月18日)

内藤 徹

内藤 徹 ないとう とおる

福岡歯科大学 高齢者歯科学分野 教授

歯科医師。九州歯科大学卒業後、同大学院修了。米国・Temple大学医学部研究員、Fox Chase Cancer Center研究員、福岡歯科大学講師等を経て、2013年より現職。要介護高齢者のための歯科治療と健康情報の読み解き方などが専門。

参考文献

  1. 忠津, 木村, 森田, 中垣
    産業従業員における「歯の健康づくり得点」と生活習慣との関連.
    口腔衛生会誌53:188-199,2003.