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γ-GT(がんま-GT)

胆管に分布する酵素の一種。γ-GTPとも言われる。
飲酒量が多いときや胆道系疾患などで値が上昇する。

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γ-GTは、ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ(γ-Glutamyl Transpeptidase)の略で、肝臓の解毒作用に関わっています。他の臓器に存在するγ-GTは血液に出ないので、血中γ-GTのほとんどは肝臓に由来するものです。

アルコールやある種の薬物による肝臓の障害、何らかの原因で胆汁がうっ滞した場合に血中のγ-GTの濃度が上がります。

このため、血中のγ-GT値を検査することで、アルコール性肝障害、薬剤性肝障害、肝内胆汁うっ滞、肝硬変、肝炎などの早期発見につながります。健康診断におけるγ-GTの正常値は50U/l以下とされています。

(最終更新日:2024年11月13日)

有屋田 健一

有屋田 健一 ありやだ けんいち

筑波大学大学院人間総合科学学術院 社会健康医学

2014年広島大学医学部医学科卒業。日本脳神経外科学会専門医。日本脳卒中学会専門医。

参考文献

  1. 厚生労働省.標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版).
    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194155_00004.html
  2. 日本消化器病学会・日本肝臓学会.NAFLD/NASH 診療ガイドライン2020.
  3. 日本肝臓学会.アルコール性肝障害(アルコール関連肝疾患)診療ガイド2022.