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アルコール(あるこーる)

アルコールは酒の主成分の1つであり、「酔い」などの効果をもたらす。広義には酒そのものを指す。

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通常アルコールといえば、酒そのものを指す言葉として流布しています。狭義では酒におけるアルコールとはエチルアルコール(C2H5OH、分子量46.07)のことを指し、日本の酒税法上は1%以上のアルコールを含有する飲料を酒類としています。

飲酒用のアルコールは、糖を酵母によって発酵(アルコール発酵)することで作られ、とても水に溶けやすく、また水に対する比重が0.8と体積に比して軽いという特徴があります。酵母による発酵(アルコール発酵)でつくられる酒類(醸造酒)では、アルコール濃度は23%程度が上限ですが、醸造酒を加熱して出てくる蒸気を冷やして集めた酒類(蒸留酒)では95%に達するものもあります。
薬理効果としては、アルコールは脳に対して抑制的に働き、意識障害や感情、気分の変化など、いわゆる酩酊を引き起こします。酩酊の程度は個人差が大きいですが、基本的には血中アルコール濃度を反映します。

ほかの特徴として、アルコールは1gあたり7kcal(キロカロリー)の熱量を有しており、アルコール飲料は高カロリーの飲食物という側面もあります。さらに、アルコールには殺菌作用もあり、感染予防目的でも多く用いられています。

(最終更新日:2021年8月30日)