お菓子は私たちに喜びや楽しみを与えてくれます。しかし減量などのために「お菓子は食べないようにしましょう」「控えめに」などと助言されたとき、どうすれば良いのでしょうか。大切なのはどのようなお菓子にはどのくらいのエネルギーが含まれているのかを知り、食べる量を調整することです。
私たちは、生活をしていくために必要なエネルギーを食べ物・食事からとっています。朝食・昼食・夕食と3度の食事の間に食べるお菓子は、私たちに喜びや楽しみを与えてくれます。また誰かと一緒に食べることで、コミュニケーションの場となることもあるでしょう。しかしその食べ方や量によっては、過度の体重増加など健康に悪影響を及ぼしてしまうことがあります。減量などのために「お菓子は食べないようにしましょう」「控えめに」などと助言されることもあるでしょう。大切なのは、どのようなお菓子にはどのくらいのエネルギーが含まれているのかを知ること、また、含まれている栄養素の特徴を理解し食べる量を調整することです。
1人が1回に食べるおおよそのお菓子の量を、含まれているエネルギーごとに記したものが【図】です。カステラ(約50g)が約150kcal、シュークリーム(約90g)が約200kcalです。
例えば1日に1800kcal程度の食事をとることが望ましい人がいたとします。その人が1日に約600kcalのお菓子を食べた場合を考えてみましょう。この場合この人は1日の食事の約3分の1のエネルギーをお菓子からとったことになります。そうすると食事からとることのできる残されたエネルギーは、全体の約3分の2となります。
食べ物にはエネルギーの他に栄養素(ミネラルやビタミンなど)が含まれています。一般にお菓子にはエネルギーのもととなる脂肪や炭水化物が含まれています。しかしミネラルやビタミンなどの栄養素はほとんど含まれていないことが多いのです。従って1日の食事の中でお菓子の割合が増えるほど、脂肪や炭水化物以外の栄養素はとりにくくなっていると考えることができます。
以上のことからお菓子をとる時には、その量からおおよそのエネルギーを把握し、全体の食事のバランスを考えながらとることが望まれます。また仮にある日にお菓子を多くとりすぎた時には次の日に少なめにするなど、ある程度の期間の中で調節すると良いでしょう。
(最終更新日:2019年6月14日)