健康体力づくりにおいて筋力・筋持久力が重要であることは言うまでもありません。しかし、運動指導現場で筋力・筋持久力を客観的評価するのは難しいことです。例えば、最も一般的な筋力指標である握力は、生命予後との関連が大きいものの、全身の筋力を反映するとは言い難いです。
有酸素能力のゴールデンスタンダードは、心肺運動負荷検査によって求められる最大酸素摂取量や最高酸素摂取量ですが、高価な測定機器と専門的な技能を必要とするので、ここでは、心肺運動負荷検査をせずに間接的に有酸素能力を推定する方法としてオストランドのノモグラム変法を紹介します。
運動をして心臓に負荷をかけたときの心電図変化をみる検査。
足の筋力やバランス機能を調べるための評価方法。
各関節が運動を行う際の生理的な運動範囲。
筋肉が一回の収縮で発揮する力と筋肉が繰り返し収縮し続ける能力。
呼気中の酸素および二酸化炭素の濃度と容積を分析すること。
体力の構成要素のうち全身持久力の指標。有酸素性能力や有酸素性パワーとも呼ばれている。
ヒトの身体を構成する組織とその比率(身体組成)は、原子レベルから組織レベルのように、いくつかの視点からとらえることができます。スポーツ科学や健康科学の分野では、体脂肪の推定に応用できる多成分モデルのうち、組織レベルを脂肪組織と脂肪組織以外の組織の二つに区分する2組成モデルが広く用いられています。
全身持久力とも呼ばれる。心臓や肺の機能に依存する身体のスタミナや粘り強さのこと。
体力の一要素であり、筋肉と腱が伸びる能力のこと。動きのしなやかさだけでなく、傷害の予防などにも関係する。
ヒトのエネルギー消費量をより正確に測定する装置。
ヒトの身体活動状況を客観的に評価する機器。
運動の強さを増していくとき、筋肉のエネルギー消費に必要な酸素供給が追いつかなくなり、血液中の乳酸が急激に増加し始める強度の値。
「ロコモ(ロコモティブシンドローム)」とは、骨や関節の病気、筋力の低下、バランス能力の低下によって転倒・骨折しやすくなることで、自立した生活ができなくなり、介護が必要となる危険性が高い状態を指しています。下肢筋力を調べるテストと歩幅を調べるテストによって、ロコモ度を確認することができます。