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心肺持久力(しんぱいじきゅうりょく)

全身持久力とも呼ばれる。心臓や肺の機能に依存する身体のスタミナや粘り強さのこと。

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心肺持久力は一定の運動を長く続けることができる体力や粘り強さのことで、筋力・瞬発力・柔軟性・調整力と並ぶ基本的運動能力のひとつとされています。有酸素性運動の能力と密接な関係があるため、運動中の酸素消費量を測ることで有酸素性運動によって使われたエネルギーを推定出来ることから、最大酸素摂取量という指標によって評価されます。

心肺持久力を高めるには、低めの運動強度の運動を可能な限り長い時間行うこと、最大酸素摂取量の40%以上確保することが必要とされていますので、ジョギング・水泳・サイクリングのような全身を使う有酸素性運動が適しています。

心肺持久力を高めるトレーニングを行うと肺や心臓の働きが強化されることで毛細血管が発達して筋線維への血流量が多くなるので、酸素をとり込んで運搬する能力が高まり長時間のエネルギー供給が可能となります。心肺持久力を高める運動をすることは身体活動量の増加につながり、結果として生活習慣病の予防に効果的であると考えられます。