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関節可動域 / ROM(かんせつかどういき)

各関節が運動を行う際の生理的な運動範囲。

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身体の各関節が、傷害などが起きないで生理的に運動することができる範囲(角度)のことを示します。

関節可動域の測定は、自然に立っている状態で体幹や四肢のとる肢位を解剖学的肢位0°とし、関節角度計を用いて関節の運動範囲を5°刻みで測ります。
関節可動域は、靱帯・腱・筋肉および関節包がどの程度強固に関節を取り巻いているかによって決まります。これらの構造がよりゆるく柔軟であればあるほどより大きく動くことができ、逆に強固であるほど動きは小さくなります。
代表的な関節の運動の可動域は以下の通りです。

  • 膝の屈曲:0-125°
  • 足首の底屈:0-50°
  • 背屈:0-20°
  • 肘の屈曲:0-160°
  • 手首の屈曲:0-90°
  • 伸展:0-70°

(最終更新日:2019年7月30日)

澤田 亨

澤田 亨 さわだ すすむ

早稲田大学 スポーツ科学学術院 スポーツ疫学研究室 教授

1983年福岡大学体育学部卒業。1985年順天堂大学大学院体育学研究科修了。博士(医学)。東京ガス株式会社人事部健康づくり担当者、国立健康・栄養研究所室長を経て、2018年に早稲田大学スポーツ科学学術院に教授として着任。体力と健康に関する研究に従事。専門はスポーツ疫学、公衆衛生学。