運動をして心臓に負荷をかけたときの心電図変化をみる検査。
運動負荷心電図のいちばん簡単な検査法は、2段ある階段を昇り降りする前後で心電図を記録する「マスター2階段負荷検査」です[1]。より正確に診断するには、トレッドミル(ベルトコンベアの上を歩く)や自転車エルゴメータ(固定式自転車をこぐ)で、運動負荷を調節しながら心電図を観察します。
この検査は、安静時では認められない不整脈や狭心症・心筋梗塞などの心疾患の診断や、心機能の低下した人の運動耐容能(どのくらいの運動に耐える能力があるか)の評価に用いられます。
このように運動負荷心電図は、心臓病の診断・重症度の判定・治療効果の判定などに大切な検査であるとともに、生活指導やリハビリテーション・運動処方にも利用されます。
(最終更新日:2024年5月27日)