ヒトの身体活動状況を客観的に評価する機器。
「歩数計」は名前の由来の通りヒトの歩数を評価する機器であり、また歩数を基準におよその歩行距離やエネルギー消費量を推定することも可能です。一般に広く呼ばれている「万歩計」は歩数計の商品名です。
歩数計が開発された初期のころは振子を内蔵した機構の歩数計が広く利用されてきました。一般的に振子式歩数計は通常歩行(およそ分速80m前後)での歩数を測定することが前提とされており、極端に遅かったり速かったりするような歩行速度では過小評価や過大評価の原因となります。
近年では加速度センサーを内蔵した加速度計の開発が進んでいます。これは上下方向の加速度の出現頻度を利用して歩数を評価したり、加速度の出現頻度や大きさからより正確に歩走行時のエネルギー消費量を推定することが可能です。
また前後方向や左右方向の加速度センサーを合わせ持った3次元加速度計では、歩走行時のエネルギー消費量だけでなくさまざまな身体活動や座位行動などの複雑な日常生活活動時のエネルギー消費量を推定したり、3方向の加速度情報から身体活動内容を識別したりできるなど、その機能が多様化しており、「(身体)活動量計」と呼ばれることが多くなっています。
(最終更新日:2019年7月30日)