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受動喫煙(じゅどうきつえん)

副流煙と呼出煙とが拡散して混ざった煙を吸わされてしまう、あるいは吸わせてしまうこと。たばこを吸わない人でも、継続的な受動喫煙により健康影響が発生する。

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吸い口から喫煙者本人が吸うたばこの煙のことを「主流煙」と言いますが、反対側から立ち上る煙のことを「副流煙」、また喫煙者が吐き出した煙を「呼出煙」と言います。特に室内などでは、喫煙者の喫煙開始後ただちに副流煙と呼出煙とが拡散して混ざり、「環境たばこ煙」となります。これが、喫煙するつもりもないのにたばこの煙を吸わされてしまう、あるいは吸わせてしまう受動喫煙の原因になります。

職場や家庭内などで、継続的にこうしたたばこの煙にさらされることにより、たばこを吸わない人であっても、健康影響が発生することになります。

(最終更新日:2018年06月26日)

中村 正和

中村 正和 なかむら まさかず

公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長

1980年自治医科大学卒業。労働衛生コンサルタント、日本公衆衛生学会認定専門家、厚生科学審議会専門委員。専門は予防医学、ヘルスプロモーション、公衆衛生学。研究テーマはたばこ対策とNCD(生活習慣病)対策。厚労科研研究班代表者(2007-21年度)として、たばこ政策研究に従事。研究成果をもとに禁煙治療の保険適用、たばこ価格政策、健康日本21における喫煙の数値目標の設定、特定健診における禁煙支援の強化等の政策実現に貢献。