厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

高齢者(こうれいしゃ)

年齢が高い人を指す用語。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

何歳以上を高齢者と呼ぶかは、時代や地域によって異なりますが、現在、世界保健機関(WHO)では65歳以上を高齢者としています。日本では行政上の目的によって異なり、「改正道路交通法」では70歳以上を「高齢者」として、高齢者講習の受講や高齢運転者標識の表示を課しています[1]。その一方、「高齢者の医療の確保に関する法律」(昭和57年法律第80号)では、65歳以上を高齢者とした上で、65-74歳までを前期高齢者、75歳以上を後期高齢者と分けて定義しています[2]

この法律が制定された昭和57年時点では65歳以上の高齢者の割合は10%に満たなかったのですが、令和4年には30%近くまで上昇しています。また、この間に平均寿命は男女とも7歳以上延びていることから、これまでと同様、65歳以上を高齢者とすることについては議論が起きつつあります[3]

(最終更新日:2023年07月07日)

佐藤 敏彦

佐藤 敏彦 さとう としひこ

青山学院大学大学院 社会情報学研究科 特任教授

1986年慶應義塾大学医学部卒業。米国ピッツバーグ大学公衆衛生大学院修了、同研究員、東京女子医科大学公衆衛生学講師、世界保健機関ジュネーブ本部「政策と情報のためのエビデンス」局サイエンティスト、北里大学医学部公衆衛生学教室准教授、同臨床研究センター教授を経て現職。一般社団法人ヘルスケア・データサイエンス研究所理事長(兼職)、厚生労働省「医療ニーズの高い医療機器等の早期導入に関する検討会」委員。専門は公衆衛生学、特に疫学、健康情報学。

参考文献

  1. 警察庁. 高齢者の運転免許証の更新に必要な手続(令和2年改正道路交通法による変更点)
    https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/r2kaisei_koushin.html
  2. e-GOV法令検索. 高齢者の医療の確保に関する法律(昭和57年法律第80号、令和4年法律第96号による改正). 2022.
    https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=357AC0000000080_20221209_504AC0000000096
  3. 内閣府. コラム「高齢者とは」. 令和4年版高齢社会白書. 2022.
    https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2022/html/zenbun/s1_1_1.html#column