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糖尿病の食事

糖尿病は何らかの原因によって血糖値のコントロールを失い、高血糖状態が継続する病気です。高血糖状態が継続することによって、糖尿病合併症(糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害など)をひき起こします。
糖尿病の食事療法は、血糖値のコントロールを助け高血糖状態が継続することを避けることにより、合併症を予防することを目的に行われるものです。患者さんやその家族が糖尿病の食事療法を理解し計画・実行しやすくするために、食品交換表が作られています。

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糖尿病の食事療法は、正しい食習慣により過食を避け偏食せずに規則正しい食事をすることで、特別な食事をすることではありません。

まずは日常の生活に必要な量を食べ、余分には食べないようにすることです。食べる量は少なければ少ないほどよいのではなく、多くも少なくもない適正な食事量です。子どもの場合は発育成長に必要な量を食べなければなりません。適正な食事量は年齢・性別・体格・体を動かす程度などによって人それぞれに異なりますから、主治医に決めてもらいましょう。

次に栄養素(炭水化物たんぱく質脂質ビタミンミネラル)の過不足がないように、栄養バランスの良い食事をすることです。つまりは好き嫌いなく、いろいろな食品を食べることが大切です。食べてはいけない食品はほとんどなく、糖尿病に特に良い食品もありません。「糖尿病になってしまったから、おいしいものが食べられない。」「お菓子はもう食べられない。」ということをよく聞きますが、食べすぎさえしなければ食べられます。

さらには味付けを薄くし、塩物や干物などの塩分の濃い加工品をひかえることによって食塩を減らして(1日7-10g以下)、高血圧を予防します。また脂身の多い肉などコレステロールや飽和脂肪酸を多く含む食品をひかえて、脂質異常症を予防します。野菜・きのこ・海藻などにより食物繊維を豊富に(1日20~25g)摂取します。これらによってより効果的に合併症の発症を予防できます。

以上の食事上の注意点は、特別のことではなく糖尿病のあるなしにかかわらず大切なことです。つまりは腹八分目にして好き嫌いなく食べるという、当たり前のことを実行することが大切です。まずは現在の食事内容を把握して、修正するべき点を見つけ、そのうえで食事療法を実行した方が負担は少ないでしょう。

患者さんやその家族が食事療法を実行しやすくするための道具として、「糖尿病食事療法のための食品交換表」があります。これは栄養的に近い食べ物をグループにしてあり、グループ内で食品を交換して食べることによって、適正なエネルギー量の食事・栄養バランスが良い食事を食べることができるように工夫されています。管理栄養士とよく相談されてから利用されることをお勧めいたします。

参考文献

  1. 日本糖尿病学会 編
    糖尿病食事療法のための食品交換表
    日本糖尿病協会・文光堂