厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

メタボリックシンドロームに由来する生活習慣病

内臓脂肪が増えると血糖・血中脂質・血圧を上昇させて、メタボリックシンドロームを起こします。すると様々な生活習慣病の原因になります。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

メタボリックシンドロームがきっかけとなって引き起こされる危険性のある生活習慣病には、糖尿病高血圧症・脂質異常症虚血性心疾患脳血管障害高尿酸血症・腎臓病・認知症・がんといった病気があります。

生活習慣病は、かつては成人病と呼ばれていました。しかし若い頃からの食事や運動・喫煙・飲酒・ストレスなどの日頃の生活習慣が深く関与して発症するため、現在では成人に限らず子どもや青年でも発症する可能性のある病気と考えられるようになりました。

ほとんどの生活習慣病は症状のないままに進行するため、症状を自覚する頃にはかなり進行していることが多くなっています。そのため一度発症してしまうと、治療をしても完治が難しかったり、後遺症を残してしまうケースも少なくありません。

しかし発症前の身体には、必ず何らかの変化が現れています。そのひとつが内臓脂肪の蓄積を示すウエストサイズの増大であり、さらにそれが引き金となった血中脂肪値(中性脂肪の増加・HDLコレステロールの低下)の変化と血糖値・血圧値の上昇、つまりメタボリックシンドロームなのです。

そのため発症してから治療するのではなく、検査によってウエストサイズの増大・血中脂肪・血糖・血圧の状態などを調べ、できるだけ早い段階でメタボリックシンドロームを予防し改善することが、結果的には生活習慣病発症のリスクを回避することにつながると考えられるようになりました。
もちろんメタボリックシンドロームの基準に当てはまっていなくても、血圧や血糖、LDLコレステロールを含む血清脂質、肝機能などの異常を早く見つけることも予防につながります。そのための検査と改善対策が、特定健診・特定保健指導です。特定健診を年に1回必ず受け、必要な場合には特定保健指導により食習慣と運動習慣改善の計画を立て、それらを実行することによって生活習慣病を未然に防ぐことができるのです。

公益財団法人結核予防会 新山手病院 生活習慣病センター長 宮崎 滋

筑波大学 医学医療系 社会健康医学 講師 山岸 良匡