運動に伴う事故・障害を防ぐには、運動前に血圧などの値や体調を管理し、ウォーミングアップを必ず行うことが大切です。また運動中はいつもと違う症状や疲れに注意し、水分摂取を心がけます。運動後はクーリングダウンをしっかり行いましょう。
運動前・中・後にそれぞれのポイントを確認することが必要です。
治療中の病気がある場合には、運動の可否・注意点について主治医について相談しておきます。治療中の病気がない場合にも、健診等で必ず血圧や採血結果に問題がないかを確認しておくことが重要です。病院や健診施設によってはメディカルチェックとして運動負荷心電図を行ない、適切な運動プログラムを作成することができます。
当日の体調・血圧はどうか、治療中の疾患は安定しているか・内服は忘れていないか等の確認をし、ウォーミングアップ(準備体操)は必ず行ないます。
胸痛や動悸など、いつもと違う症状や疲れがある場合は、すぐに運動を中止する必要があります。運動中は20分に1回程度は水分摂取を心がけましょう。
運動を急にやめると心臓へ血液の戻りが悪くなり、不整脈を誘発することがあります。また血圧が急に低下し気分が悪くなることがあります。運動終了時には十分にクーリングダウン(整理体操)を行ないましょう。
運動の前後にはストレッチ(柔軟体操)を行ないましょう。ストレッチを行なうことで、関節可動域(柔軟性)の改善・筋緊張の低下・血流改善等が期待されます。その結果、障害予防に結びつきます。また有酸素運動もはじめから、目標の心拍数や適正負荷で行なうのではなくて、徐々に心拍数や負荷値を上げ、終了時もゆっくりと下げていきましょう。