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本橋 豊

本橋 豊 もとはし ゆたか

東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野 非常勤講師

担当カテゴリ: 休養・こころの健康

1980年東京医科歯科大学医学部卒業。1984年東京医科歯科大学院医学研究科衛生学専攻修了。医師、医学博士。日本公衆衛生学会認定専門家。東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野非常勤講師。2016年より国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所自殺総合対策推進センター長。現在、東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野非常勤講師、国立精神・神経医療研究センター客員研究員。

自殺対策(総論)

2022年に策定された第4次自殺総合対策大綱では、COVID-19パンデミック後の新たな自殺対策の取組として、「女性、無業者、非正規雇用労働者、ひとり親、フリーランス、児童生徒への影響も踏まえた対策」という視点が付け加えられ、多世代にわたる自殺総合対策を地域ごとに推進していく重要性が確認されました。世界的には、科学的エビデンスに基づく実装科学の視点を入れた高度な研究成果に基づく対策の推進が求められています。

わが国の自殺の問題の概要(総論)

わが国の自殺対策は1998年の自殺の急増を受けて社会的取り組みとして行うことが認識され、国が制定した自殺対策基本法(2006年)に基づき、国、地方自治体、その他の関係者が協働して対策にあたることになりました。2017年の第3次自殺総合対策大綱では、地域自殺対策計画の策定に基づく地域ごとの自殺総合対策を実施することになりました。2020年のCOVID-19パンデミック下では自殺者数の増加が認められ、子ども・若者や女性の自殺対策の重要性が強調されるようになりました。



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