たばこには様々な形態があり、世界の各地で用いられています。火をつけるつけないにかかわらず、ニコチン及び発がん性物質に曝露されるという点で、すべてのたばこには健康影響の懸念があります。
乾燥させて刻んだたばこ葉を詰め、火をつけて吸うもの。
いずれにせよどれもたばこ葉が材料なので、ニコチンは含まれます。それだけでなく乾燥・加工の過程でニコチンの副生成物などが混ざり、また状況によっては耕作時の農薬などが残っている可能性があり、火をつけるつけないにかかわらず、ニコチン及び発がん性物質に曝露されるという点で、すべてのたばこには健康影響の懸念があります。
また吸い込む深さなどから、がんのできやすい部位は異なります。葉巻やパイプでは深く吸えないので、肺より口や鼻・のどでがんのリスクが高まりますし、唇や舌のがんもリスクが高まります。また水パイプたばこのまわしのみではウイルス感染などの別のリスクもあります。
無煙たばこは、口腔がん、膵がんの原因になることも示されています[1]。
なお、電子たばこについては、諸外国ではニコチンを含むものが流行していますが、わが国ではニコチンを含むものは販売されていません。ただし、ニコチン以外の発がん性物質が発生する可能性があり、健康影響が懸念されます[1]。
(最終更新日:2023年07月06日)