厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

各種統計からみる歯科疾患の重み

歯科医療費は高血圧や脳血管疾患よりも高額です。歯科疾患の通院率は他の疾患と比較して高い値を示しています。歯や口の自覚症状を持っている国民は約7割もいます。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

歯科疾患は有病率が非常に高く、多くの人にとって「身に覚えのある疾患」である点が大きな特徴です。ここでは国の各種統計データからみた歯科疾患の「重み」について解説します。

歯科医療費について

平成22年(2010年)度の国民医療費統計によると、歯科診療医療費は2兆6020億円で、国民医療費全体(約37.4兆円)の7.0%を占めています。【図1】は歯科疾患と他の代表的生活習慣病の医療費を比較し、その年齢階級別内訳を示したものです。歯科医療費(2.60兆円)は、第1位の悪性新生物(3.03兆円)に次いで二番目に位置しています。また年齢階級別にみると、歯科疾患では高齢者以外の割合が高いという特徴があります。

通院率について

【図2】は国民生活基礎調査において、各傷病別に通院率(調査実施日に通院しているか否か)を比較し、そのベスト5をグラフ化して男女別に示したものです。歯科疾患(歯の病気)は、男性が2位、女性が3位と高い通院率を示していることがわかります。

歯や口に関する自覚症状は?

【図3】は歯や口に何らかの自覚症状を持っている人の割合を示したものです。全体の約7割が何らかの自覚症状を持っていて、そのベスト3は「ものがはさまる」「歯が痛んだり、しみたりする」「歯ぐきから血が出たり、はれたりする」です。

国立保健医療科学院 地域医療システム研究分野 統括研究官 安藤 雄一

参考文献

  1. 平成22年(2010年)度 国民医療費の概況
    http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/10/
  2. 政府統計の総合窓口(e-Stat)
    平成22年(2010年)度 国民医療費
  3. 平成22年(2010年)国民生活基礎調査の概況 通院者の状況
    http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-2.html
  4. 平成11年(1999年)保健福祉動向調査の概況
    http://www1.mhlw.go.jp/toukei/h11hftyosa_8/