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吉見 逸郎

禁煙補助薬ニコチンガムの使い方

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禁煙補助薬ニコチンパッチの使い方

つらいと思われがちな禁煙を手助けしてくれるニコチンパッチの正しい使い方を紹介します。

けむりの正体はこれだ! 煙の中の有害物質

たばこの煙をよく知ることで、受動喫煙を含めたばこの煙に意識を向けましょう。

たばこの煙と受動喫煙

たばこの煙には、喫煙者が吸う「主流煙」、喫煙者が吐き出した「呼出煙」、たばこから立ち上る「副流煙」があり、受動喫煙ではこれらが混ざった中古の煙を吸わされていることになります。煙に含まれる発がん性物質などの有害成分は、主流煙より副流煙に多く含まれるものがあり、マナーという考え方だけでは解決できない健康問題です。

受動喫煙問題 – 知らない人がまだまだ多い

頻繁に起こる頭痛や何度も繰り返す風邪。
なんだかいつも体調が優れない……というあなた、たばこの煙に日常的にさらされていませんか?
もしかするとその症状は受動喫煙の影響かもしれません。

たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(たばこ規制枠組条約)

20世紀末から新たな保健上の課題に対して地球規模での対応が求められるようになり、WHOは当初から検討を進めていた「たばこ規制枠組条約」を策定し、2005年2月27日に発効しました。

いまなぜたばこなのか?

WHOによる条約制定の議論と、アメリカでのたばこ訴訟における転回などいくつかの大きな動きが重なって、たばこ規制をめぐる状況は20世紀から21世紀にかけて急展開を見せ、たばこの規制に関する世界保健機構枠組条約(たばこ規制枠組条約)は2001年の世界保健総会で条約が可決し、締約国の参加をもって、2003年に発効しました。

喫煙と呼吸器疾患

基礎的疾患がない場合でも、喫煙は肺炎を含む急性の呼吸器疾患を引き起こす原因となります。成人において主要な呼吸器症状すべて(せき・たん・ぜいぜい・息切れなど)を引き起こし、喘息のコントロールを悪化させます。またCOPDの発生・COPDによる死亡につながるだけでなく、肺機能の発達障害、早期の低下傾向や低下の加速、妊娠中の喫煙によって乳児期の肺機能が低下する原因となるなど発達の段階から大きな悪影響が及ぼされます。

喫煙と循環器疾患

喫煙が原因と言い切れる循環器疾患については、前臨床段階(症状や発病する前の段階の病変がある段階)の動脈硬化・冠状動脈疾患・脳卒中・腹部大動脈瘤が挙げられています。喫煙によって血管の壁が損傷を受けて細胞の機能不全につながり、血液の成分も血栓形成に傾き、酸素運搬能が低下する(一酸化炭素が酸素と競合します)など複数の要素が循環器疾患との関連の背景に存在します。血管がぼろぼろになる・血液がどろどろになるという現象は、喫煙によっても大きく影響されます。

喫煙とがん

国際がん研究機関(IARC)の2012年の報告によると、喫煙との関連が確実ながんとして、口腔・鼻咽頭・副鼻腔・喉頭・肺・食道・胃・膵臓・大腸・肝臓・腎臓・尿管・膀胱・子宮頚部・卵巣・骨髄性白血病があげられています。また2004年の米国公衆衛生長官報告書でも、口腔・喉頭・肺・鼻腔/副鼻腔・中/下咽頭・食道・胃・肝臓・膵臓・子宮頸部・尿路・白血病(骨髄性)は喫煙との因果関係があると判定されています。
たばこの煙には60種類以上の発がん物質が含まれています。煙の通り道(くち・のど・肺)はもちろん、唾液などに溶けてとおる消化管(食道・胃)、血液中に移行して排出される経路(血液・肝臓・腎臓などの尿路)でもリスクが高くなることに注意が必要です。

女性の健康と喫煙

特に東アジア地域において女性の喫煙率は、はるかに男性より低く著明な性差がある例として知られ、日本でも男性は40%弱ですが女性は10数%です。しかし若年女性で上昇し、健康影響の広がりが懸念されています。

若者の健康と喫煙

未成年者を含め若者の喫煙の問題点として、「1. 健康影響が大きい」「2. より高度なニコチン依存症に陥りやすい」「3. 喫煙以外の薬物依存の入り口となる」ことがあげられます。
若者の喫煙には、喫煙に関する知識や態度、自己イメージなどの心理的要因が関わるほか、保護者等の周囲の喫煙状況、学校での喫煙規制、たばこの価格、たばこ広告の規制など、若者をとりまく環境の影響が大きいことがわかっています。したがって喫煙防止のためには、地域や社会としての包括的な対策が必要です。