健康によい行動を行う可能性を高める要因が存在する一方で、健康によい行動を行うことを妨げる要因も存在します。健康によい行動を行う可能性を高めるには、健康によい行動を行うことを妨げている要因をできるだけ減らすことが必要です。
健康によい行動を行う可能性を高める要因が存在する一方で、健康によい行動を行うことを妨げる要因も存在します。健康によい行動を行うことを妨げる要因は、大きく分けて個人的要因と環境的要因のふたつに分けることができます。
例えば運動について言えば、運動することを妨げる個人的要因としては、「忙しくて時間がない」「運動は退屈そう」「足腰が痛い」などが考えられます。運動することを妨げる環境的要因としては、「天気が悪くて外で運動できない」「運動するのに適当な場所がない」などが考えられます。
ある人が健康によい行動を行う可能性を高めるには、その人にとってその行動を行うことを妨げている要因をできるだけ減らす(除く)必要があります。
上記の例で言えば、個人的要因として「忙しくて時間がない」のであれば新しく運動のための時間を作るのではなく、忙しい日常の中に運動を組み入れるとか(例:意識して階段を使う)、「運動は退屈そう」であれば楽しくできる運動を探したり、「足腰が痛い」のであれば足腰に負担のかからない運動を探すことが勧められます。また環境的要因は個人の力ではどうしようもない場合もありますが、例えば「天気が悪くて外で運動できない」場合は室内でできる運動をすることも可能です。
一般にある人において、健康によい行動を行う可能性が高くなるには、その人にとってその行動を行うことのメリットと妨げを比べた場合、メリットの方が妨げよりも大きいと感じられる必要があります。
この考えに基づいて運動を行う可能性を高めるには、まず運動についてどんなメリットと妨げを感じているか、リストアップしてみることです。そしてメリットとして挙げたもののうち、特に自分にとって重要だと思うものについて情報を集めることで、メリットに対する認識を強めます。次に妨げとして挙げたもののうち、特に自分にとって強い妨げになっていると思うものについて、それを減らす(除く)工夫をすることです。そうすることで運動のメリットと妨げのバランスがメリット側に傾き、運動を行う可能性が高まると考えられます。