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行動変容ステージモデル

行動変容ステージモデルでは、人が行動を変える場合は「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます。行動変容のステージをひとつでも先に進むには、その人が今どのステージにいるかを把握し、それぞれのステージに合わせた働きかけが必要になります。

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行動変容ステージモデルとは、1980年代前半に禁煙の研究から導かれたモデルですが、その後食事や運動をはじめ、いろいろな健康に関する行動について幅広く研究と実践が進められています。行動変容ステージモデルでは、人が行動(生活習慣)を変える場合は、以下の【図】のように「無関心期」→「関心期」→「準備期」→「実行期」→「維持期」の5つのステージを通ると考えます。

図: 行動変容ステージモデル

行動変容ステージモデル

行動変容のステージを一つでも先に進むには、その人が今どのステージにいるかを把握し、それぞれのステージに合わせた働きかけが必要になります。 厚生労働省の「健康づくりのための運動指針2006」では、「週23エクササイズの身体活動」を勧めています(歩数で言うと、およそ1日8,000-10,000歩に相当)。ある人がこの身体活動について5つのどのステージにいるかは、上図の「行動を変える」を「週23エクササイズ以上の身体活動をする」に置き換えて判定することができます。

現在のステージからひとつでも先のステージに進むためのポイントについて、禁煙の研究から導かれたものを運動に当てはめて以下に示します。

1. 無関心期への働きかけ

意識の高揚
運動のメリットを知る
感情的経験
このままでは「まずい」と思う
環境の再評価
周りへの影響を考える

2. 関心期への働きかけ

自己の再評価
運動不足の自分をネガティブに、運動をしている自分をポジティブにイメージする

3. 準備期への働きかけ

自己の解放
運動をうまく行なえるという自信を持ち、運動を始めることを周りの人に宣言する

4. 実行期と維持期への働きかけ

行動置換
不健康な行動を健康的な行動に置き換える(例:ストレスに対してお酒の代わりに運動で対処する)
援助関係
運動を続ける上で、周りからのサポートを活用する
強化マネジメント
運動を続けていることに対して「ほうび」を与える
刺激の統制
運動しやすい環境作りをする

なお行動変容のプロセスは、常に「無関心期」から「維持期」に順調に進むとは限りません。いったん「行動期」や「維持期」に入ったのに、その後行動変容する前のステージに戻ってしまう「逆戻り」という現象も起こり得ます。

参考文献

  1. Prochaska J.O., Velicer W.F.
    The transtheoretical model of health behavior change.
    American Journal of Health Promotion 12(1), p38‐48, 1997.
  2. Prochaska J.O., Redding C.A., Evers K.E.
    The transtheoretical model and stages of change.
    In K. Glanz, B.K. Rimer, K. Viswanath (eds.), Health behavior and health education : theory, research, and practice. (4th ed), Jossey‐Bass, p97‐121, 2008.