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地域歯周疾患指数(ちいきししゅうしっかんしすう)

地域の歯周疾患の状態を示す指標で、国内外で広く用いられている。

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図. WHOプローブによる測定基準[1]p.49より転載

地域歯周疾患指数の各コード

  左の0、1は歯肉出血、右の0~2は歯周ポケットの指標。

1982年にWHOが提唱した歯周疾患の検査で、2013年に改定されました。地域の歯周疾患の状態を示す指標として国内外で広く用いられています。

専用の探針(プローブ)を用いて、歯肉出血スコアと歯周ポケットスコアを、下記のように評価します[2]

【歯肉出血スコア】
●コード0: 健全
●コード1: 出血あり

【歯周ポケットスコア】
●コード0: 健全
●コード1: 4~5mmに達する歯周ポケット
●コード2: 6mmを超える歯周ポケット

2013年の改定法では、口腔内のすべての歯が検査対象ですが、健康増進法による歯周疾患検診の実施方法を示した「歯周病検診マニュアル2015」[2]では、集団検診等の特性等を勘案し、口腔内の一部の歯(代表歯)を検査して、検査した歯の最高コードを個人の代表値とする方法が示されています。

(最終更新日:2023年06月20日)

福田 英輝

福田 英輝 ふくだ ひでき

国立保健医療科学院 統括研究官

1991年鹿児島大学歯学部卒業、98年大阪大学大学院医学研究科社会系専攻博士課程修了。97年大阪大学医学部公衆衛生学教室助手、2004年長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔保健学助手、09年長崎大学医学部・歯学部附属病院周術期口腔管理センター講師、15年長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔保健学准教授、19年より国立保健医療科学院統括研究官、長崎大学客員教授。歯科口腔保健に関わる研究、人材育成、社会貢献に努めている。

参考文献

  1. WHO. Oral health surveys: basic methods - 5th edition, 2013.
    https://www.who.int/publications/i/item/9789241548649
  2. 厚生労働省. 歯周病検診マニュアル2015.
    https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/manual2015.pdf