血液中に含まれる脂質。中性脂肪やコレステロールなどが存在し、バランスが崩れると動脈硬化を促進する。
血液から赤血球や白血球などの血球成分を取り除いたものを血漿といい、血漿から凝固成分(フィブリノゲン)を除いたものを血清と呼びます。その血清に含まれる脂肪が血清脂質です。血清脂質はコレステロール・中性脂肪・リン脂質・遊離脂肪酸などからなります。
コレステロールは細胞を構成する重要な成分であるほか、ホルモンや胆汁酸の材料にもなります。中性脂肪は必要に応じて分解され、エネルギーとして利用されます。
このように体にとって重要な働きをしている血清脂質ですが、血液中におけるバランスが崩れると動脈硬化の原因になります。主なコレステロールと中性脂肪は、特定健診の基本的な項目に含まれています。
(最終更新日:2024年5月27日)