厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

特定健診・特定保健指導の実際

特定健診ではウエスト周囲径の測定をとり入れ、メタボリックシンドロームの診断が行われます。健診結果にもとづき、メタボリックシンドロームの人には「積極的支援」、その予備群には「動機づけ支援」、さらにリスクのない人を含むすべての受診者に「情報提供」が行われます。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

特定健診では、従来の健診と同じように、問診・身長体重測定・血圧測定・血液検査・尿検査などが行われますが、そのほかウエスト周囲径の測定が加わりました。

ウエスト周囲径の基準値は、男性85cm/女性90cmです。ウェスト周囲径がこれを超え、さらに血圧・血中脂質(HDLコレステロール中性脂肪)・血糖(あるいはHbA1c)のうち2項目以上が基準値を超えていたら「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」、1項目であれば予備群とされます。

なお診断には、そのほか「BMI」「喫煙」「年齢」なども考慮されます。ウエスト周囲径が基準値以下でも、BMIが25以上なら、同様の順序で判定されます。

これまでの健診では「要精検」「要治療」などとされると、精密検査や治療を受けることをすすめられました。特定健診でもその枠組みは変わりませんが、新たにメタボリンクシンドロームに特化した対策として、受診者は3段階にふり分けられ、メタボリックシンドロームの人には「積極的支援」、その予備群には「動機づけ支援」、さらにリスクのない人を含むすべての受診者に「情報提供」が行われます。保険者によっては、その他の支援が行われることもあります。

「積極的支援」では、自分自身の健康状態をよく認識してもらい、どうしてそういう状態になったのか運動や食事など生活習慣との関係を理解してもらい、自分で生活習慣の改善を実行できるよう、医師や保健師・管理栄養士らとともに計画を立て、3~6ヵ月にわたる指導・支援が行われます。

「動機づけ支援」では、同様に現在の自分の健康状態と生活習慣との関係などをよく理解してもらい、生活改善を実行する動機づけのめたの指導が原則1回行われます。

「情報提供」では、メタボリックシンドロームを予防し、健康を維持・増進するために、どのような生活習慣を続けたらいいかを正しく理解するための情報などが提供されます。

公益財団法人結核予防会 新山手病院 生活習慣病センター長 宮崎 滋

筑波大学 医学医療系 社会健康医学 講師 山岸 良匡