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ストレッチング(すとれっちんぐ)

ストレッチあるいは柔軟運動(体操)とも呼ばれる筋肉の柔軟性を高め怪我の予防やリハビリ・疲労回復のための運動。

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筋肉や関節の柔軟性を高めることを目的にした運動をストレッチングといいます。
ウォーミングアップ(準備運動)として怪我の予防をしたり、クーリングダウン(整理運動)として疲労回復の手助けをしたり、筋肉や関節などの疾患の治療やリハビリに利用されたりします。また、仕事で同じ姿勢を取り続けていることが多い現代人には、緊張したままの筋肉を緩めることによるストレス解消効果が注目されています。

ストレッチングは、ある方向に関節を動かしながら筋肉を縮めたり伸ばしたりすることを繰り返す「動的ストレッチング」とゆっくりと一定方向に筋肉を伸ばしその状態でしばらく静止する「静的ストレッチング」に分けられます。

前者は運動前の柔軟体操やエアロビクスダンスなどに取り入れられており、特に競技選手が反動を付けて素早く行う動的ストレッチを「バリスティックストレッチング」と呼びます。

後者は筋肉が急に伸ばされると反射的に縮もうとする伸張反射を抑えることで筋肉に無駄な負荷や緊張を与えないようにするので、クーリングダウンやリラクゼーション効果を狙うエクササイズとして幅広い支持を受けています。ただし安全に見える静的ストレッチングもやり方を間違えると筋を傷めることがありますので、しっかりとした指導者のもとで行われることが望ましいです。

ヨガピラティス・太極拳・真向法などは身体面からみると、これらのストレッチングの効果を最大限に利用したものとも言えます。