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特保(特定保健用食品)とは?

市場にはいわゆる「健康食品」と呼ばれる食品が数多く流通しており、「サプリメント」「栄養補助食品」「栄養強化食品」「健康飲料」などその表示は様々です。しかしながらこれらの表示はどれも法令上の定義はなく、また国による審査・認可や規格基準の設定も行なわれていません。国によって健康や栄養に関する表示が制度化されている食品としては「特保(特定保健用食品)」「栄養機能食品」「特別用途食品」があります。ここでは特保(特定保健用食品)を中心に概説します。

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特定保健用食品

特定保健用食品マーク

図1: 特定保健用食品のマーク

生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、消費者庁長官の許可を得て特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品です。

特定保健用食品に含まれる保健機能を有する成分を『関与成分』といいます。通常、特定保健用食品は有効性・安全性を消費者庁が個別に審査します。独立行政法人国立健康・栄養研究所やその他の登録試験機関において、関与成分量が表示通り含有されているかどうの分析も行なわれます。こうした審査を経て認可された食品は特定保健用食品として【図1】のマークと、特定の保健機能について表示することができます。

現在までに「血糖・血圧・血中のコレステロールなどを正常に保つことを助ける」「おなかの調子を整える」「骨の健康に役立つ」などの保健機能の表示が許可されています。

疾病リスク低減表示

特保は薬ではないので、疾病名の表示や病態の改善に関する表示はできません。しかし2005年に新設された特保の制度では、関与成分の疾病リスク低減効果が医学的・栄養学的に確立されている場合には表示が認められるようになりました。この新たな制度によって「疾病リスク低減表示」が認められた関与成分は「カルシウム」と「葉酸」で、下記のように表示されます。

カルシウム
この食品はカルシウムを豊富に含みます。日頃の運動と適切な量のカルシウムを含む健康的な食生活は、若い女性が健全な骨の健康を維持し、歳をとってからの骨粗鬆症になるリスクを低減するかもしれません。
葉酸
この食品は葉酸を豊富に含みます。適切な量の葉酸を含む健康的な食事は、女性にとって、二分脊椎などの神経管閉鎖障害を持つ子どもが生まれるリスクを低減するかもしれません。

条件付き特定保健用食品

条件付き特定保健用食品マーク

図2: 条件付き特定保健用食品マーク

また特定保健用食品の審査で要求される有効性の科学的根拠のレベルには届かないものの、一定の有効性が確認される食品については「条件付き特定保健用食品」として許可され【図2】のようなマークが付されます。
条件付特保は限定的な科学的根拠である旨を次のように表示をすることが条件とされています。

許可表示:
「○○を含んでおり、根拠は必ずしも確立されていませんが、△△に適している可能性がある食品です。」

栄養機能食品

人の生命活動に必要な栄養素で、科学的根拠が充分にある栄養機能について表示してある食品です。栄養素の名称と機能だけでなく、一日の摂取目安量(上限・下限量)や摂取上の注意事項も表示する義務があります。ただし国が決めた基準に沿っていれば、許可や届け等なくして、食品に含まれている栄養成分の栄養機能を表示することができます。現在規格基準が定められている栄養成分は下記のビタミンとミネラルです。

ビタミン
ナイアシン・パントテン酸・ビオチン・ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンB12・ビタミンC・ビタミンD・ビタミンE・葉酸
ミネラル
亜鉛・カルシウム・鉄・銅・マグネシウム

特別用途食品

特別用途食品とは、乳児・幼児・妊産婦・病者などの「発育」「健康の保持」「回復」などに適するという特別の用途について表示する食品です。特別用途食品には特定保健用食品のほか「病者用食品」「妊産婦/授乳婦用粉乳・乳幼児調製粉乳」「えん下困難者用食品」などがあり、特別の用途に適する旨の表示について国の許可を受ける必要があります。