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ヘルスビリーフモデル(へるすびりーふもでる)

健康行動の促進要因として「脅威の認識」と「メリットとデメリットのバランス」を挙げる健康行動理論のひとつ。

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ヘルスビリーフモデルは代表的な健康行動理論の一つで、人が健康によい行動を行う可能性を高める主な要因として以下の2つを挙げています。

(1)脅威の認識
このままでは「まずい」という危機感を感じることで、そのような危機感を感じるには以下の「可能性」と「重大さ」の両方を認識する必要があります。
可能性の認識:このままだと、自分が病気や合併症になる可能性が高いと感じること
重大さの認識:自分が病気や合併症になったとしたら、その結果が重大であると感じること(健康面・経済面・社会面などで)
(2)メリットとデメリットのバランス
健康によい行動を行うことのメリットと、その行動を行うことのデメリット(コストや妨げ)をはかりにかけた時に、メリットの方が自分にとって大きいと感じること

(最終更新日:2019年7月30日)

澤田 亨

澤田 亨 さわだ すすむ

早稲田大学 スポーツ科学学術院 スポーツ疫学研究室 教授

高知県出身。スポーツや身体活動と健康の関係を疫学的に調査するスポーツ疫学の研究者。これまでに発表した研究が身体活動・運動分野における健康政策のエビデンスとして採用されている。