厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

有害な使用

ICD-10「精神および行動の障害: 臨床既述と診断ガイドライン」に定義されている、アルコール関連診断カテゴリーの一つ。アルコール依存症までには至っていないが、飲酒により精神的または身体的健康が損なわれている状況を指す。

▼【有害な使用】に関連する記事一覧

アルコール関連問題の分類

アルコールに関係した問題の全てはアルコール関連問題と呼ばれています。ここでは関連問題を飲酒量や依存のレベルを基準に分類しました。すなわち多量飲酒・有害な使用・プレアルコホリズム・アルコール乱用・アルコール依存症です。各レベルはおおよそ依存の重症度を表しており、問題に対する指導や治療目標もこの分類に従うことが多いものです。

わが国の飲酒パターンとアルコール関連問題の推移

日本では、戦後の経済成長もあり近年まで飲酒量が増加し、それに伴い様々な飲酒問題が生じてきました。男性は高齢化もあり近年、飲酒量は減ってきましたが、その一方で、女性はリスクのある飲酒者の増加、専門医療を受療する問題飲酒者の割合の少なさ、内科等に潜在する問題飲酒者等の問題があり、今後の課題となっています。