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乳幼児突然死症候群 / SIDS(にゅうようじとつぜんししょうこうぐん)

赤ちゃんが事故や窒息などのはっきりした理由もなく、突然亡くなってしまうこと。

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赤ちゃんが突然死亡してしまうことで、sudden infant death syndromeの頭文字をとってSIDSと呼ばれます。厚生労働省によれば日本では4,000人に1人の割合で起こっており、生後2ヶ月から6ヶ月の赤ちゃんに多いとされています。

原因はまだはっきり分かっていませんが、育児環境の中で3つの要因が指摘されています。
まず第一に、たばこが危険因子と考えられています。1994年の厚生省研究班報告によれば、両親がともに喫煙する場合は、喫煙しない場合の約4.7倍もSIDSの発症率が高くなっています。また、妊娠中の喫煙もSIDSを増加させるとするデータもあります。
そのほか、あおむけに寝かせた場合に比べてうつぶせに寝かせたときの方がSIDSが起こりやすいということが分かっています。
3つめに人工乳で育てた赤ちゃんに比べ、母乳で育てた赤ちゃんではSIDSが起こる割合が低いといわれています。しかし、人工乳が何らかの理由でSIDSを引き起こすということが分かっているわけではありません。