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統合失調症(とうごうしっちょうしょう)

原因不明で幻覚、妄想、まとまりのない思考や行動、意欲の欠如などの症状を示す精神疾患。

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幻覚や妄想、意欲の欠如などの症状を伴う病気で、本人が病気であることを自覚しないことも多いです。罹患率も平均100人に1人といわれており、誰にでも起こりうる可能性があり、思春期から青年期に発症するケースが多く見られます。

統合失調症は、妄想や幻覚が主体の「妄想型」、思考がまとまらず感情や意欲の障害が主体の「解体型」、興奮と昏迷が主体の「緊張型」の3つに大きく分類されます。

症状は主に「陽性症状」と「陰性症状」に分けられます。
陽性症状には、幻覚や妄想だけではなく、会話や行動にまとまりがなくなったり、突然興奮して叫ぶなどの症状があります。
反対に陰性症状には、周囲に無関心になったり、意欲や集中力が落ちるといった症状があります。
これらの症状は、周りからは理解が得にくく、怠慢などのさまざまな誤解を受けることがあります。

統合失調症の原因は、ドーパミンなど脳の神経伝達物質のバランスが崩れて混乱することが関係しているともいわれていますが、今のところ明らかにはなっていません。

治療には個人差がありますが、主に抗精神病薬による薬物療法を行います。精神疾患は糖尿病や高血圧などと同じ慢性疾患であるため、継続した治療を行うことが大切です。その他、日常生活を送りやすくするために精神科リハビリテーションを併用することもあります。

(最終更新日:2021年3月12日)

⻄ ⼤輔

⻄ ⼤輔 にし だいすけ

東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野 准教授

2000年九州大学医学部卒業。2010年九州大学大学院医学研究院精神病態医学専修生満了。医師、博士(医学)。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医・指導医、日本医師会認定産業医、社会医学系専門医・指導医。2018年より現職。

安間 尚徳

安間 尚徳 やすま なおのり

東京大学大学院医学系研究科 精神保健学分野

2012年日本大学医学部医学科卒業。同年国立国際医療研究センター病院入職、14年国立精神・神経医療研究センター病院入職、18年東京大学大学院医学系研究科入学および国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所地域・司法精神医療研究部研究生。日本精神神経学会専門医・指導医、精神保健指定医。