厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

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歯科健診(しかけんしん)

歯科健康診査の略称で、歯の健康状態を総合的に確認するプログラムのこと。

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う蝕(むし歯)や歯周病の予防と早期発見・治療のために定期的に歯の健康診査(歯科健康診査、歯科健診)を受けることは大切です。
平成元年に厚生労働省と日本歯科医師会が提唱した「8020運動」は、「80」は平均寿命の80歳、「20」は自分の歯で食べられるのに必要な歯の数を意味し、生涯、自分の歯で食事ができることを目指していますが、そのためには定期的に歯の健康状態を確認していくことが重要になります。

歯科健診のうち、小児に対する健診は、市町村(保健センター)において乳幼児(1歳6ヶ月、3歳)を、保育所・幼稚園において園児を、学校において児童・生徒を対象に広く行われていて、ほとんどの子供が受診します。

一方、成人に対する歯科健診(成人歯科健診)については、歯周疾患検診が市町村事業として行われていますが、受診率はあまり高くありません。また、成人歯科健診では、従来「疾患を見つけ出す」ことに力が注がれてきた感がありますが、本来は健康教育の比重を高めるべきであるという意見が強くなってきており、日本歯科医師会では新たな成人歯科健診を提唱しています(https://www.jda.or.jp/program/)。

なお、歯科医院で「定期歯科健診」を行っているところは少なくありません。しかし、健康保険で十分カバーされていないため、普及が十分とは言い難いのが現状です。