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顎関節症(がくかんせつしょう)

顎の関節の痛み、顎を動かす筋肉の痛み、顎を動かしたときの関節部で鳴る音、動きの異常などの症状を示す病態のこと。

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顎関節症は、顎の関節(あごのかんせつ・顎関節)の痛み、動かしたときの関節部で鳴る音、動きの異常などの症状を示す病態に対して、1956年に上野正が提案しました。(上野正. 顎関節疾患の診断と治療. 日本歯科評論1956;170:1-7.)
世界的には現在、Temporomandibular Disorders(TMD)という名称が多く使われています。

しかし現時点でも世界的に共通な定義はなく、各国あるいは同じ国内においても異なる疾患定義が用いられているのが現状です。そのため、同じように顎関節症と言っていても、違う病態を示していることがあるので注意が必要です。このことから、日本では日本顎関節学会が顎関節症の疾患概念を定義しており、また下位分類として5つの症型を定めています。