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体脂肪計(たいしぼうけい)

身体の脂肪量を計測するための器具。
家庭で簡単に計測できる生体インピーダンス法が主流。

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体脂肪計とは、体内の脂肪量を測定する器具のことです。体脂肪率は全体重に占める体脂肪の重量を比率で表したものです。成人女性は30%、成人男性は25%を超えると体脂肪量増加といわれています。

体脂肪の測定には、いくつかの方法があります。下記に主な例を示します。

  • キャリパーという器具で皮下脂肪をつまみ、その厚みから体脂肪率を計算する方法。
  • 水中で体重を測定し、陸上での体重との差から身体密度を計算する「水中体重秤量法(水中体重測定法)」。
  • 密閉されたカプセル容器に入り、空気の圧をかけ圧力の変化から割り出す「空気置換法」。
  • 二種類の異なる波長のX線を身体にあて、身体における各組織の透過率の差から体脂肪率を測定する「二重エネルギーX線吸収法」。
  • CTやMRIや超音波を使い、身体の断面画像を撮影して脂肪の厚さを計る方法。

ところが、それぞれ設備の規模が大きすぎたり、測定するのに苦痛が伴ったりと問題があるため、現在もっとも一般家庭に普及しているのが「生体インピーダンス法」です。これは体に微弱な電流を流し、電気を通しにくい脂肪の電気抵抗値(インピーダンス)から体脂肪を計算し測定する方法で、株式会社タニタが世界で初めて乗るだけで測定できるタイプの体脂肪計を開発しました。しかし生体インピーダンス法は、体の水分量が変化すると体脂肪率も変動しやすい測定方法なので、測定前には体内の水分量が変化する飲食・運動・入浴は避け、同じ時間・同じ状態で測定することが必要となります。