厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト

e-ヘルスネット

リン(りん)

人体に必要なミネラルの一種で骨や歯を形成する。体内のさまざまな細胞に存在する。

twitterでシェアする

facebookでシェアする

人体に必要なミネラルの一種で、カルシウムに次いで多く、成人の体重の約1%を占めています。
その85%は骨や歯にリン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして存在しています。残りの15%は、たんぱく質や脂質と結合し、細胞膜や核酸の構成要素として体内の細胞に存在するほか、エネルギーを発生させる化合物(ATP)の構成成分ともなっています。また細胞のpHバランスや浸透圧を保つ働きをするなど、体内でのいろいろな働きに関わっています。

リンは食品中に多く含まれており、通常は不足することがありません。むしろ多く摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害するため注意が必要です。食品添加物に多く使用されており、インスタント食品や加工食品の利用が多いと知らず知らずのうちに摂り過ぎてしまいがちです。肉類もカルシウムに対してリンの割合が非常に高いため、肉類に偏った食事はバランスを欠くことになります。