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大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)

大腿骨の足のつけね側にあたる部位の骨折。
加齢や運動低下にともない骨密度が減少し筋力の低下が起こってくると、転倒時などに骨折しやすい。

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大腿骨頸部は、いわゆる足のつけね側にある大腿骨の端の部位で、骨盤と関節を作っており、きのこのような半球と茎のような形状をしています。

動きもその範囲も大きく転倒時などに大きな負荷がかかるため、加齢や運動低下にともない骨密度が減少し、筋力の低下が起こって転倒しやすくなると骨折が多くみられるようになる部位です。

特に高齢者ではそのまま寝たきりとなる原因になるなど、生活の質やレベルを大きく損なうものでもあり、骨密度の低下の防止や運動習慣の継続・環境の整備など、早期からの予防が重要とされています。

(最終更新日:2019年7月30日)

澤田 亨

澤田 亨 さわだ すすむ

早稲田大学 スポーツ科学学術院 スポーツ疫学研究室 教授

高知県出身。スポーツや身体活動と健康の関係を疫学的に調査するスポーツ疫学の研究者。これまでに発表した研究が身体活動・運動分野における健康政策のエビデンスとして採用されている。