呼吸・心臓が停止している人に対して、救命のために胸を強く圧迫したり息を吹き込んだりしてその動きを助ける方法。
病気・負傷などにより呼吸や心臓が停止している人に対し、胸を強く圧迫したり息を吹き込んだりしてその動きを助ける救命方法です。特殊な器具や医薬品を使わずに行う方法で、AEDとともに一次救命処置(BLS)とも言われます。
手順としては、下記の流れで行います。
このような、日本の心肺蘇生法のガイドラインについては、日本蘇生協議会(JRC)が原則5年に1度、より良い方法となるよう改訂を行っています。これは、国際蘇生連絡委員会(ILCOR)が発表する「心肺蘇生に関わる科学的根拠と治療勧告コンセンサス(CoSTR)」の改訂に基づくものです。
2015年の改訂では、「心停止かどうかの判断に自信がもてない場合も、ただちに胸骨圧迫とAEDの使用を開始する」「胸骨圧迫のテンポは、100-120回/1分とする」などの点が変更となりました。市民用のガイドラインとしては、厚生労働省「救急蘇生法の指針 2015」が公表されています。
救急車の到着までに平均5-6分かかるとされていますが、人間の脳は酸素が無くなってから3-4分で死に至ります。救急車を待つ間に一刻も早く心肺蘇生法を行うことが、救命率を大きく左右することとなります。
(最終更新日:2019年7月30日)