糖尿病の合併症のひとつで、目の網膜に起きる障害。進行すると失明に至る。
糖尿病網膜症は糖尿病が原因で目の網膜に起きる障害です。高血糖の状態が長く続くと、目の網膜に広がっている毛細血管が傷つき(糖尿病性細小血管症)、進行すると失明することがあります。
特定健診では、詳細な健診の項目として、眼底検査が含まれます[1]。眼底検査では、目の病気や、目の血管の状態を調べており、糖尿病網膜症の所見である、網膜の出血や白斑、新生血管などもわかります。特定健診を受けることで、糖尿病網膜症の早期発見につながります。眼底検査に異常があった場合は、必ず眼科を受診してください。
糖尿病の治療は、内科医の指導を受けて血糖コントロールを行うのが基本ですが、並行して定期的に眼科医による網膜症の検査と治療も行うことが大切です。
【日本糖尿病学会監修】
(最終更新日:2024年8月26日)