近視とは、眼に入った平行光線が、網膜より手前で焦点を結ぶ状態です。近視の多くは、こどもの頃に、眼球の前後方向の長さを表す眼軸長が、正常よりも過剰に伸びることで生じます。眼軸長が伸びるほど近視が強くなり、一度伸びると縮めることはできません。近視の自然な進行は大学時代まで続くこともありますが、悪化のほとんどは 8~12歳で起こります。近視の進行が最も速いのは7~10歳であり、10歳以下の年齢が低いうちに近視を発症すると、近視が強度になる確率が上がります。近視が強度になるほど、将来、さまざまな目の病気にかかる頻度が高まります。幼児期のうちから近視予防を意識した対策を行いましょう。目を細めたり、テレビ画面に近づいて見るようなことがあれば、早めに眼科を受診して、近視になっていないか確かめましょう。近視の場合は、できるだけ早期から近視の進行を抑制することが理想です。