心臓病と脳卒中をあわせて、循環器病と呼んでいます。
日本人の死因の2位が心臓病、3位が脳卒中ですが、これらの総数は1位のがんとほぼ並びます。
高血圧や高コレステロール血症などが循環器病のリスクですが、近年は治療法の進歩などにより軽症の高血圧が増え、死に至るような重篤な脳出血が減る一方、メタボリックシンドロームとも関連の深い脳梗塞が増えています。
また、LDLコレステロールが高いことよりもむしろHDLコレステロールが低いことがメタボリックシンドロームの独立したリスクになることがわかり、日本動脈硬化学会は2007年4月、「高脂血症」の病名を「脂質異常症」と改める方針を打ち出しました。
こうした疾病構造の変化に伴い、脳卒中はいまや高齢者が寝たきりになる原因の1位を占めるに至っています。
脳卒中を防ぎ、健康で自立した毎日をいきいきと過ごしましょう。