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メタボリックシンドロームの危険性

メタボリックシンドロームの最大の危険は、手遅れになるまで症状がほとんどない点にあります。健診を受けることで、メタボリックシンドロームを早期発見することが大切です。

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メタボリックシンドロームの危険性は、自覚症状がほとんどない点にあります。本人はとても元気で病気のことは頭にありませんし、生活習慣が好ましくないということも認識していません。しかしこの間にも動脈硬化はどんどん進行しているのです。

健康診断を受ければ、高血圧糖尿病脂質異常が始まっていると指摘されます。しかしこの段階でもまだ症状はほとんどなく、危険な状態が進行していると気づかない人が多いのです。メタボリックシンドロームの原因は生活習慣にあるのですから、それを改善しなさいと注意されてもなかなかそれを始めようとしません。

こうして本人が気づかない、あるいは無関心でいるうちに、動脈硬化が進行して、ある日突然心臓発作や脳卒中をおこし、そのまま死への道をたどる人も少なくありません。たとえ助かっても後遺症をのこし、寝たきりになったり介護が必要となる不自由な生活を何十年も続けることになります。

糖尿病を発症すれば、動脈硬化を促進するだけではなく、網膜症腎臓障害・神経障害などの合併症をまねき、失明したり、人工透析が必要になったり、足を切断しなければないないなどが起こります。心筋梗塞や脳梗塞、認知症になる確率も格段に高まります。

メタボリックシンドロームは知らないうちに、危険因子をつぎつぎと引き起して動脈硬化を進行させ、その危険因子が重なって死への危険を早めていることを知っておいてください。そのためには元気だからといって健診を受けないのではなく、元気なときにこそ健診を年に一度は必ず受けることが、きわめて大切です。

公益財団法人結核予防会 新山手病院 生活習慣病センター長 宮崎 滋

筑波大学 医学医療系 社会健康医学 講師 山岸 良匡