たばこの煙のうち、一酸化炭素やガス状成分をのぞいた粒子状の成分のこと。
たばこの煙には、不完全燃焼によって発生する燃焼副生成物が多数含まれており、一酸化炭素やガス状成分をのぞいた粒子状の成分の総体を、タール(たばこのヤニ)と称しています。このタールにはニコチンをはじめとする有害物質や発がん性物質が数多く含まれていますが、タールに含まれる発がん性物質の代表的なものにはベンゾ[a]ピレン・芳香族アミン類・たばこ特異的ニトロソアミン類などがあり、他にもがんを引き起こす可能性のある物質が約70種類含まれています。
加熱式たばこでは、たばこ葉を加工する際に添加された溶媒由来の液滴粒子が、タールに含まれることになります。しかしながら、いわゆるヤニのようなものの発生は、紙巻たばこと比較すると少なくなっています。
その一方で、加熱式たばこの互換機(互換デバイス)の中には、加熱温度が高く、紙巻たばこと同じように、ヤニのような黒色や茶色のタールを発生させるものもあり、注意が必要です。
(最終更新日:2019年6月18日)