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国際がん研究機関 / IARC(こくさいがんけんきゅうきかん)

世界保健機構(WHO)の外部組織で、発がんのメカニズム、疫学、予防などを研究している。

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国際がん研究機関(IARC: International Agency for Research on Cancer)は、1965年に世界保健機関(WHO)総会で、発がんのメカニズム、疫学、予防などを研究する組織として設立されることが決まりました。

発展途上国により多くみられる感染症などと異なり、がんが健康問題となるのは衛生状態が比較的良好な先進諸国であることから、WHOとは別の独立した組織としてフランスの主導で、ドイツ、イタリア、イギリス、アメリカ合衆国によって設立されました。その後、オーストラリア、ベルギー、カナダ、デンマーク、フィンランド、インド、日本、ノルウェー、オランダ、韓国、スペイン、スウェーデン、スイスが参加しています。

ヒトに対する発がん性が認められる化学物質、混合物、環境などの様々な要因を評価し、ヒトに対する発がん性の「根拠の強さ」を5段階に分類して報告書にまとめています。その結果については、発がんリスク一覧(Lists of IARC Evaluations)として公表しています。

(最終更新日:2018年04月16日)

中村 正和

中村 正和 なかむら まさかず

公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長

1980年自治医科大学卒業。労働衛生コンサルタント、日本公衆衛生学会認定専門家、厚生科学審議会専門委員。専門は予防医学、ヘルスプロモーション、公衆衛生学。研究テーマはたばこ対策とNCD(生活習慣病)対策。厚労科研研究班代表者(2007-21年度)として、たばこ政策研究に従事。研究成果をもとに禁煙治療の保険適用、たばこ価格政策、健康日本21における喫煙の数値目標の設定、特定健診における禁煙支援の強化等の政策実現に貢献。