米国の公衆衛生についての代表的な報告書。
公衆衛生総監(Surgeon General)とは、議会の助言と同意を得て大統領により指名される、米国公衆衛生総局の長官です。
たばこについては、1964年、「喫煙と健康」に関する報告書を取りまとめて公表し、客観的な事実として喫煙の健康影響が知られるための基礎が作られました。以後50年以上、2004年の喫煙の健康影響、2006年の受動喫煙の健康影響、2016年の若年者の電子たばこの使用状況など、約40冊ものたばこに関する報告書を公表しています。
作成にあたっては専門家の意見を取り入れつつ、数多くの科学的研究の中から取捨選択し、十分に科学的・客観的な判断によって結論に至る流れが採用されており、国際がん研究機構(IARC)のヒト発がん性評価などと並び、国際的にも代表的な総括報告として知られています。
(最終更新日:2018年11月01日)