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米国公衆衛生総監報告 / SGR(べいこくこうしゅうえいせいそうかんほうこく)

米国の公衆衛生についての代表的な報告書。

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公衆衛生総監(Surgeon General)とは、議会の助言と同意を得て大統領により指名される、米国公衆衛生総局の長官です。

たばこについては、1964年、「喫煙と健康」に関する報告書を取りまとめて公表し、客観的な事実として喫煙の健康影響が知られるための基礎が作られました。以後50年以上、2004年の喫煙の健康影響、2006年の受動喫煙の健康影響、2016年の若年者の電子たばこの使用状況など、約40冊ものたばこに関する報告書を公表しています。

作成にあたっては専門家の意見を取り入れつつ、数多くの科学的研究の中から取捨選択し、十分に科学的・客観的な判断によって結論に至る流れが採用されており、国際がん研究機構(IARC)のヒト発がん性評価などと並び、国際的にも代表的な総括報告として知られています。

(最終更新日:2018年11月01日)

中村 正和

中村 正和 なかむら まさかず

公益社団法人 地域医療振興協会 ヘルスプロモーション研究センター センター長

1980年自治医科大学卒業。労働衛生コンサルタント、日本公衆衛生学会認定専門家、厚生科学審議会専門委員。専門は予防医学、ヘルスプロモーション、公衆衛生学。研究テーマはたばこ対策とNCD(生活習慣病)対策。厚労科研研究班代表者(2007-21年度)として、たばこ政策研究に従事。研究成果をもとに禁煙治療の保険適用、たばこ価格政策、健康日本21における喫煙の数値目標の設定、特定健診における禁煙支援の強化等の政策実現に貢献。