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親知らず(おやしらず)

歯の一番奥に生える永久歯であり、先天的に生えない人、存在しても傾斜して生えない人も多い。むし歯や炎症などトラブルがあれば抜歯するのが一般的である。

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歯の一番奥に生える永久歯であり、智歯(ちし)や第三大臼歯とも呼ばれます。親知らずを含めると、人間の永久歯は合計32本生えます。
親知らずは一般的に15歳ぐらいから生えてきますが、先天的に生えない人や傾斜しており途中までしか生えない人も多いです。正常に生えれば問題ありませんが、う蝕(むし歯)や炎症などさまざまなトラブルが多いことで知られています。

生える際に歯肉に炎症がおきて腫れることがあり、生えた後も歯みがきで磨きにくいため、プラーク(歯垢)などがたまってう蝕になりやすく、親知らずのまわりの歯肉に炎症(智歯周囲炎)を引き起こしたりします。また隣の歯を押し出すので歯並びが変わるという報告もあります。

トラブルがある場合、歯科で抜歯することが一般的ですが、親知らずの歯根が下あごの神経組織に触っている場合、普通に手術をしても下唇が麻痺する可能性もありますので、抜歯前には十分に担当医に説明を聞いてください。