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顎関節症I型(がくかんせつしょういちがた)

顎関節症のなかでも、病態が顎関節円板でなく、咀嚼筋を主体とする場合の区分。

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顎を動かしたときに咀嚼筋群の疼痛をきたすのが特徴であり、病態が顎関節円板でなく、咀嚼筋を主体とする場合を言います。
海外では、筋筋膜性疼痛症候群、Myofascial Pain Syndrome(MPS)などと表現され、一般の顎関節症と分けることもあります。

咀嚼筋とは、口をあける、口を閉める、左右に動かすなどの咀嚼運動のとき下顎を動かす筋肉であり、開口筋群(顎二腹筋など)と閉口筋群(咬筋・側頭筋など)があります。

原因は不明ですが、過度の緊張や集中する行為のとき、上下の歯を当てているための筋肉の過剰運動や筋肉内の血液量の低下が考えられています。治療は、理学療法などが主体で行われています。